2012年4月10日火曜日

微小な転移胃がんを発見する新治療法

進行した胃がん治療では、胃がん患部を手術で切除しても転移・再発することが多く、術後5年間の生存率は約30%と低いことが問題だった。がん再発の原因の6割以上は、腹膜へのがん転移とされていた。転移したがん病巣が非常に微小なために、手術時に肉眼で見つけ、切除することが困難だったからだ。

しかし、胃がんから転移した肉眼では見えないほどの小さな転移がんを、容易に発見する手法が開発された。蛍光物質で微細な転移がんを光らせて発見が容易になったのだ。この腹腔鏡で早期に見つけ治療する新治療法開発は、大阪府立成人病センターが開発に成功した。

新胃がん治療法では、蛍光物質を投与することで微小な転移がんを赤く光らせる。小さながんでも転移を早く発見できため効果的に抗がん剤治療が可能なのだ。

胃がんだけでなく、転移癌に悩む多くの患者を救える新しい治療法となる期待は大きい。

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